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沖縄で太陽光発電を設置する際の注意点(つづき)

明日からお盆休みに入る沖縄です。

昨日の続きです。

国の方針も有ってこれからも増えるであろう
太陽光発電を沖縄で設置する際の注意点についてでした。

沖縄で太陽光発電を設置する際の注意点

目次

②製品等の劣化

太陽光発電は電気設備ですので
それらを構成する部品は
年数の経過とともに劣化していきます。

ご存じのように、沖縄は紫外線が強く、
また塩害の影響あるため
太陽光発電もご多分に漏れず
劣化のスピードが速いものです。

例えば、
太陽光のパネルの主流素材であるシリコンは熱に弱いですし、
強い紫外線や高温により、パネル内の配線の腐食や
膜間の剥離やガラス表面の劣化が早まります。

また、太陽光で発電した直流を交流に変換する
パワーコンディショナー(パワコン)も電気・電子部品の集まりですので
高温と塩害によって劣化が加速します。

パワコン

さらに、
太陽光パネルを載せる架台や固定ボルト等は
塩害により腐食が進行します。

一般的には
太陽光パネルの期待寿命は20~30年と言われていますが
上記の劣化等により、発電の効率は毎年徐々に劣化、
場合によっては大幅にダウンしてしまうものです。

ある事例では
5年間で4割近くも発電量が低下したというケースもあります。

また、パワコンも期待寿命は15年ですが
10年程度で交換が必要になることも予想されます。

③台風時の影響

沖縄は相変わらず台風銀座です。

最近は沖縄を経由せず、
県外に直接上陸する不届きな台風もいますが
県外と沖縄では台風のパワーが違います。のび太とジャイアンみたいな差

沖縄には、最大瞬間風速80メートル超(時速288メートル)の
メガトン級の台風が来ることもあります。

そんなパワフルな台風がやってきたら
太陽光パネルも耐えきれないものです。


風速80メートルにも耐えることが出来るパネルも
あるらしいじゃないですか。あはっ

確かにそうですが
先ほども書いたように
経年劣化により固定部分の強度も低下していくものです。

また、今後、台風のパワーが
さらに強烈になっていくことも予想されます。そうなると家自体もキケンになるけどね

万が一、
台風で太陽光パネルが飛ばされるようなことになると
他の家の破壊兵器や殺人兵器と化します。

④ランニングコスト

繰り返しになりますが
太陽光発電は設備ですので
その性能を出来るだけ維持していくためには
メンテナンスが必要です。

太陽光発電を設置した当初は
ほとんど手間は掛りませんが
5年が経過する頃から
アレコレの故障が発生するようになります。

その都度、部品の修理・交換を行なったり
定期的なメンテナンスが必要になって来ますが
それに伴い費用が掛ります。

また、先程のような台風時の被害や
第三者への損害等を想定し
損害保険に加入すると
毎年の保険料も発生します。

⑤処分時のクリーン化

太陽光発電が寿命を迎えると
それは産業廃棄物となります。

これらを適正に処分・リサイクルするための
検討が進んでいますが、未だ実用化されていません。

また、これらはそれなりの費用負担がかかる話しです。

そうすると
廃家電品やパソコンのように
不法投棄される可能性があります。

ちなみに
太陽光パネルには
鉛、セレン、カドミウムなどの有害物質が含まれていますが
そのことはあまり知られていません。

沖縄に限った話しではありませんが
役目を終えた太陽光発電を
適正に処分・リサイクルするのが
設置者(所有者)の義務です。

⑥まとめ

以上、
沖縄で太陽光発電を設置する際に留意すべき点について書きましたが
これらは、沖縄での太陽光発電の設置を否定するものではありません。

これらの留意すべき点をあらかじめ了解した上で
太陽光発電を設置し、その後、
維持・管理・処分・リサイクルをして下さい
というものです。

私たちの子供たちの代のためと思い
取り組んだ太陽光発電が
かえって余計な負担を残すことの無いよう
進めて行きましょう。