第22回 会社によって建築単価が違う本当の理由


建築の坪単価はさまざまです。
その理由は、会社の組織の規模や経営方法、
販売方法、使用している材料など、いろいろあります。

まず、営業社員の給与体系をみてみましょう。

県内の例をあげると、
1棟売ると固定給以外に報奨金として
約30万の歩合がでる。
通常、この固定給は18〜25万くらいで
低く抑えられている。
さらに販売棟数が増えると報奨金が
30万から35万になったり、
年間10棟売ると年収で1000万以上になる
ところもある。

逆に、固定給を高めにして歩合給を1棟10万くらいに
低く抑えている会社もある。

また、アパート建築の販売会社も同じで、
売上が上がると、若干の20代で
年収1000〜2000万クラスもいるのだ。

どちらにしろ頑張れば頑張るほど
給与が増える仕組みになっている。

次に、会社の組織や規模によって利益の額が違う。
規模が大きい会社ほど利益を高く設定している。
いい住宅を作るために、
質の高い職人を使ったり、
現場監督もピンからキリまでですから
優秀な技術者が必要となる。

約30坪の建築請負で、
だいたい300万〜800万くらい利益だ。
建売の場合は土地の仕入れ原価によって
請負より高い利益がとれる場合がある。
ただ建売は売れ残ると、会社は資金繰り、
金利負担や、公庫の期限の問題から
安く処分することもある。

会社が儲かったり、営業社員の給与が高いことに
抵抗があるお客さんもいましたが、
儲かることはいいことだと思う。

なぜなら雇用の促進にもなり、下請け業者も潤い
国の税収が増えたり、また一般社員の給与も増えて
消費に繋がれば社会にとってもいいと思う。

また、会社がいい住宅商品を提供したい場合、
儲かっている会社でないとできないのだ。
アフターにしても儲かっている会社ほどちゃんと
してくれる。
また腕のいい下請け業者、職人も
儲かっている会社に集まる仕組みになっているのだ。

それに比べ儲かっていない会社は、
精神的に余裕がありませんから、
資金繰りや目の前の売上(契約)に一生懸です。
なので、いい商品開発、組織、アフターどころではない。

それと不動産や住宅建築は広告が効きますから、
テレビ、ラジオ、新聞、折込チラシ、情報雑誌と
定期的に放送、掲載する会社は決まっている。
広告宣伝費はけっこう高額です。

また、坪単価いくらと言っても、使っている材料や
設計、外構工、その他が別途になっていますので
安けりゃいいものではない。
安売りの販売会社は低い建築単価を
広告に載せてるのが定石になっている。

以上のように、
会社の組織や規模、社員の給与、広告宣伝費などが
販売する住宅に含まれ、
それと使用する材料や下請けの職人の質の違いから
会社によって坪単価(価格)が違うのだ。

どちらを選ぶかはあなたの好みなんです。

2001年6月2日(土)


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