第24回 不動産情報は鮮魚と似ています

不動産の仲介は魚市場の仲買人と
似たようなところがあるかもしれませんね。
あたりまえですが魚は新鮮なものがいい。
でも時価があり、価格は一定していません。
時間が経ったものや冷凍ものは安いです。

不動産の情報も新しくていいものは、
価格しだいですぐにでも売れてしまいます。
それにくらべて、
情報が出回り、時期が過ぎた物件は
なかなか売れない場合があるんです。

地主は高く売りたいのが本音ですから、
昔の時価が忘れられず、なかなか価格調整に
応じてくれず、契約が流れたケースがありました。
時期を逃して1年半も過ぎ、
今ではあの時の買値でさえ売れなくて困っている。

今では数年前と比べて情報は増えていて、
買主は多くの中から選ぶことが出来ます。
ただ、いい物件は水面下で売れてしまうのが
ほとんどなんです。

例えば、安くていい物件は
資金力のある不動産会社または個人が買って、
利益を上乗せして売りに出します。
情報誌などで物件概要のところに
小さな文字で「売主」となっているのは
その様な物件が多いのです。
また不動産会社が競売に参加して
落札した物件もそうです。

また、あらかじめ不動産会社が、
条件の合うお客さんに情報を提供して
広告に出す前に売れてしまうこともあります。

数年前は、建売や注文住宅業者が
競って土地を買っていました。
建築条件付の宅地分譲として販売したのです。

建築条件付宅地分譲とは、
土地の売買契約後3ヶ月以内に
その土地の売主、または代理人と
建築請負契約を行うことを停止条件として
販売されるもので、
期間内に建築請負が成立しなかった場合は、
土地売買はなかったことになり
手付金など受領した金銭は
全額無条件で返還されます。

しかし実際は、販売業者は
その土地売買契約と建築請負契約を同時にして
土地だけ売らないようにしています。
土地だけ販売するとあまり利益は出ませんからね。

そのようなことで、
条件ピッタリの場所でも
土地だけ買うことは出来ずに、
実質、建物もセットで契約しなくてはなりませんでした。
でも今は、業者は怖くて土地を買えませんから、
建築条件付はめっきり減りましたね。
ということは土地だけ買いやすくなったわけです。
いい土地と、いい建築業者を、
別々に選ぶことが出来やすくなりました。

そのためにも、
粋のいい情報を提供してくれて、
信用できる不動産会社の担当者と
お付き合いしましょう。

2001年6月4日(月)


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